短期離職の歴があると、面接での受け答えをどうしようか…と考えてしまいますよね。
短期離職の理由は?って聞かれた時、あなたはどのように答えていますか?

やっぱり、きれいごとを並べた建前の理由を貫いたほうがいいのかな
と考えたり、

いやいや、待てよ。建前ばかり言ってミスマッチ状態で会社に入るよりも、本音を伝えたほうがいいのではないのか…?
と考えることもあると思います。
短期離職の経歴は、企業にとってマイナスに映ることが強いですが、理由の伝え方次第では好印象に捉えられる可能性もあります。
理由を考えられていないからといって、転職活動が長引いてしまうと転職がどんどんしづらくなってしまいます。
短期離職の経歴をどのように伝えようか…この答えを見つけられていない人は、この記事を読んで早速作ってみましょう!
面接で伝える短期離職の理由
パワハラの場合

営業の仕事を1ヶ月ほどしていました。上司から何を質問しても「自分で考えて」と言われたり、仕事を教えないといった仕打ちを受けていました。
自分で考えて仕事をしたら「なんでこんなことをするの?」と作った書類を捨てられました。もう、何をしたらいいのかわかりません…。
とても辛いですよね。
右も左もわからない状態で仕事を無理やりさせられると、「このままであっているのかな?」という不安と常に隣り合わせ。
その緊張感がある状態で、上司から指摘されたら心が持ちません。大変な思いをされたのがひしひしと伝わってきます。
とはいえ、このまま伝えてしまうと面接官に悪い印象を残してしまいます。
パワハラの場合、伝えるのは2つ。
・営業として成績を出すことが企業の未来を作ることことが大事だと分かっていること、仕事の姿勢が前向きであることを伝える。
面接の場所で、前職がパワハラだった…と伝えるのは企業の批判をしているように聞こえてしまうので、避けたほうが無難。
第3者から見ると、どんなに企業が悪かったとしても当事者にも非があるのでは?と考えています。
そのため、「客観的に見れないのかな」「感情的になってしまいがちなのかな」と思われてしまっても過言ではありません。
仕事をする上で、感情よりも、感情をコントロールできる理性の力があると見なされたほうが好印象に見えます。
パワハラで退職する具体例
「売上と顧客満足度の両者ともより高めていきたいことが退職理由です。
売上目標を達成することは会社の商品の魅力を伝えている証拠です。売り上げを立てるだけではなく、自社の商品を手に取っていただいたお客様の満足を高められるよう、○○のような工夫を行ってきました①。しかし最近、会社の考え方が売上重視に偏ってきていることを感じ始めました。
お客様の要望やニーズを踏まえた営業を行うことで売上と顧客満足度を伸ばせる営業パーになりたい②と思い、お客様ファーストで業界内でシェア率、売り上げTOPの強みを持つの御社を志望いたしました。」
今回の文面でのポイントは、
・仕事内容をポジティブにとらえている点②
営業は、数字を取ってこないとならない仕事なので、ほとんど結果が出なくてきつくて辞めてしまう…ということが多いです。
うわべで営業という仕事を見ていないのかどうか?も見られるので、具体的に業務中に行なっていたことをお伝えしましょう。
人間関係

家族経営の会社で事務をやっています。社長から、仕事でミスがあるたびに、私自身の人生を否定されたり、教えられた通りにやっていても違うと大きな声で怒られます。
もう辛いです…。辞めたい…・。
人間関係で辞めたい…!と思っている人はたくさんいます。
実際に、様々な企業が取っている「退職理由」アンケートでは、人間関係で辞めたいと言った人が、堂々の1位。
全員が全員、できた人間ではないですからね…。
とはいえ、次の会社の人間関係が良好に行くのか…!?と言われたら正直入ってみないとわからないのが本音。
なので、面接で「人間関係が原因で辞めました」は言わない方がいいです。
伝えるべきポイント
・他の職場で〇〇をしたいという前向きな姿勢を伝える
人間関係で退職する具体例
前職は、個人営業で自宅に直接赴く訪問販売をしておりました。サービスを利用されるお客様と直接関われることはとても嬉しかったです。より多くのお客様に良い商品を伝えたいと思い、今後はチームでの仕事がしたいと考えるよになりました。オンライン、オフライン共に顧客満足度を大事に考えている御社で活躍したいと思い、応募いたしました。
・次自分がどんな職場で働きたいのか?も伝えること
給料が安い

私、販売職で働いているんですけど、額2年半働いても昇給無しで額面20万なんです。同業他社は、2年半働けば、昇給もあるし、立場も変わっていくのに…。
終身雇用制度が壊れて、多くの企業は長年働いても給料が伸びない…という状態が起こっています。
私が以前話を聞いたところでは、都内にてフルタイムで経理の仕事で働いている人が額面16万、手取りでいうと12〜13万円という低賃金で働いていました。
バイトで稼げる並みの賃金なんですよね…!
なんで、正社員になるのか?というと多くの人は「生活を賄うため」がほとんどだと思いますが、低賃金だとやっていけないのが本音。
転職を考えている人もあとが立ちません。
とはいえ、日本では「賃金面」を伝えるとあまりいい印象をもたれません。
給与面で転職を考える場合のポイント
・職務内容も重要視する
実際、収入が上がると
- 立場が上がる
- 仕事がハードになる
のどちらかが強いです。
給与面にばかり固執してしまうと、仕事が長続きしない…というのはリクナビのデータにも出ているので、仕事内容にも着目することが大切。
給与面を退職理由にあげてもokな場合は、給与面がどのくらい低いかにもよります。
手取り12万なんて、もはや一般の生活すらできない賃金や、残業も入れたら最低賃金以下だった場合など、具体的に数値を入れて説明できる場合は伝えた方がいいです。
給与面で退職する具体例
【参考例】
前職は年功序列の会社だったので、成績を出しても給与に反映されることはありませんでした。
自分自身の努力が反映されないことがモチベーション低下に繋がってしまうこともありました。実績を正当評価してくれる会社の転職をして、思う存分仕事にプライドを持って取り組みたいと思っています。
・どんな会社で働きたいのか?
残業が多い

残業時間がとても多く転職して1週間の私でも18時定時を上回りほとんど21時過ぎになっております。
先輩社員は夜の12時が普通になっており、精神的も辛いと言っていました。
なんで日本はこんな過酷な労働環境がまかり通っているんですかね…。
人をなんだと思っているんだ!?と言わんばかりの会社が多いです。
残業時間が理由で転職する場合は、次のポイントに気をつけてください。
残業面で転職を考える場合のポイント
・応募先の残業時間の感覚の確認
・残業が多い→ライフワークバランスを叶えたいと別のニュアンスで伝える
残業が多い理由で退職する具体例
【参考例】
「前職の人間関係は良好で満足していたのですが、残業が月100時間ほどあり、十分な休息が取れず体調を崩してしまいました。働く環境が整った場所で働きたいと考えています。〇〇という仕事には魅力を感じていますので、今後も様々な技術を習得したいと思い、複数の案件に携わることができる御社を志望いたしました。」
- 休日出勤が月○回ある
- 月○時間労働
など客観的な数値を元に伝えることで面接官に、当時の働きぶりを伝えられやすくなります。
今回の、ポイントは
・環境が整った場所で働きたい
試用期間中

試用期間中なんですけど、社風も合わないし教えてくれる人もいないし、やめたいと思ってしまったんですよね。
試用期間中は、企業が新しい写真を採用する時に公正に評価するために設けられている期間のこと。
書類選考や面接では、わからない人柄や仕事ぶりなどを実際に働いてもらって確認して、採用するかしないかを決めていきます。
試用期間は、3ヶ月〜半年がほとんど。
この期間中に「社風が合わない」「なんか違うな…」と思ったら、素直に伝えて辞めるのが得策です。
試用期間中に伝える退職理由のポイント
・職場の雰囲気に馴染めない
「求人内容と、求められた能力が違った」
「イメージしていた仕事と違った」
「体育会系のノリが辛い」
「成果主義についていけない」
など、職場に関して様々な不満があると思います。
このまま直接言うと、相手から反感を買うことになりかねないので、少しオブラートに包んで伝えましょう。
試用期間中の退職理由
前職ではwebマーケティングを志望して入社していたのですが、求められた仕事は広報や営業など多岐に渡る仕事でした。
様々な部署と連携して行う仕事は刺激的で勉強になる部分もあったのですが、webマーケティングを本格的に学びたいと考えていたため、少し物足りなさを感じていました。webマーケティングを学びたいと思った理由は、様々な企業課題をwebを使用して解決していきたいと考えているためです。webマーケティングで様々な企業課題解決をしている御社で、ぜひ活躍したいと思い、応募いたしました。
今回の文章でのポイントは、
・社風が合わない
この2つの部分。
自分の言葉で言い換えるとさらにいい文章になると思うので、参考にして作ってみてください。
面接官が短期離職の理由を聞く理由

短期離職の経験者に対して、面接官が感じている不安や疑問をお伝えします。

面接官をしている、友人です。
今回はよろしくお願いします〜
仕事に対する考え方を知りたい

仕事をする上でのスタンスが知りたいです。
仕事の働き方って、色々あると思うんです。
- ライフワークバランスを大切にしたい
- バリバリ第一線で働きたい
- 専門分野を突き詰めたい
- 生活できれば仕事はなんでもいい
- 実力主義がいい
など、人によって求めるものって様々。
企業との相性を見るためにも、あなたが何を思って何を考えて仕事に取り組もうとしているのかを知りたいんです。
考え方が、企業と合っていれば入社してもやっていけると思うんです。
あと、考え方が合っている方が、同じような人間がいることが多いから人間関係の形成も楽になると思います。
似た者同士、仲良くなりやすいんですよね。
だから、あなたの仕事のスタンスを知りたいんです。
良好な人間関係が築けるのか

会社に入ったら、どこもチームワークだからなぁ…。
ほとんどの人が良好な人間関係を築くことができず辞めてしまうことが多いので、企業もやっぱりみていますよね、そういうところ。
「報告連絡相談」は仕事の上だと当たり前だけど、これがなかなかできない人が多いんですよね。
自分では報告レベルではないと、勝手に判断してしまったんだけど、会社ではそれ「判断すべき項目ではないよ!」と考えていたり…。
面接ではそこまで話すことができないだろうから、雑談をしてこの人どんな人なのかな?って探っていますね。
形式だけの面接なんて、ほとんどの人が取り繕ってしまうからね。意味ないですよ。
だから、今までどんな友達が多くてどんなことをしてきたのか?と、その人の考えの元を探るようにしています。
「どんな友達が多いのか?」で、どの分野の人間関係の形成が得意なのかがどうか、わかるからね。
すぐ辞めてしまうのか、心配

せっかく採用するなら、長期的に働いて欲しいんですよ。
採用コスト、バカにならないんで…(泣)
企業が「採用したい!」と考える人は、長期的に働いてくれる人。
人を採用するために、転職サイトや転職エージェントなどに支払う「広告宣伝費」が、まあ高いです。
上記のように金額がかさむので、出来るだけ採用した人にはその分の売り上げは出して欲しいと考えているわけです。
けれども、短期で辞められてしまうと、かかった費用を回収できないんですよね。
採用にばかりお金をかけてしまうと、本業の事業の方にお金が回せない…なんてことも最悪起きうることだから、なるべく長期で働いてくれる人を求めています。
なので、短期で離職されてしまった人には、やっぱり聞いてしまいますよね。
どうして短期で辞めてしまったのか?の理由は、自社で解消できるものであれば、解消したいし、ミスマッチが起きても双方辛いですから…。
ストレス体制があるのか

仕事って、辛いことを頑張るから楽しいことが、とりわけ楽しくなると思うんです。
仕事って、最初から全て順調に行く人がいたら、まあそれはスーパーマンなわけで。
最初は失敗続きがほとんど。
失敗から学んで自分なりの成功パターンを積んでいくんですよね。
でもプライドが高い人や、今まで自分でやってきた過去の功績が強ければ強いほど、失敗が立て続けに続くと心が折れてしまいやすいんです。
心が折れてしまうと、なかなか前に進むことができなくなってしまいます。
残念ながら、離職と言う決断をする人も中には大勢いると思います。
ストレス社会と言われている現代だからこそ、自分なりのストレス発散法を身につけていたり、ストレス体制を身につけている人を求めているんです。
失敗したら、「ああ、なんて自分はクソ野郎なんだ」って責めてしまうのは、あまり良くない。
厳しく言いますが、人に迷惑がかかったから…自分を責める気持ちもわかりますが、会社としては、自分を責めて自信を失くして仕事ができなくなる方がよっぽど、迷惑です。
自分を責めてしまうと、自分自身も気分悪くなるし、あなたの周りの同僚も、そして会社全体の気分も悪くなります。
そうではなく、失敗しても「なんとかなるさ」って気楽に取られて前向きに捉えられる人であるといいと思うんですよね。
会社に入っている以上、ミスをしても死ぬわけじゃないんだし。

結論を言うと、「人として問題がないかどうか?」をみたいんです。
だから、面接の時はありのままを教えてくれれば、嬉しいです。

ありがとうございました!
コメント いつも読んでくださりありがとうございます。ご感想お待ちしています。