上司から「社員旅行は来るんだよね?」と聞かれ、行きたくないけど断れない、と言う人も多いですよね。
会社を「お金を稼ぐためのライスワーク」として働いている身としては、休みの日にもあまり好きでもない会社の人と顔を合わせるのは辛すぎる…。
社員旅行が強制的に参加が理由ということで辞めている人も実際にいます。
働き方改革や、個々の自由が尊重されつつある今の時代で、社員旅行ってなんだか時代が遅れているように感じます。
今回は、社員旅行についてどう考えている人が多いのか?社員旅行を断る方法をまとめました。
社員旅行が嫌な理由
「社員旅行に行きたくない」という声は、実際にどのくらいあるのでしょうか。
キャリコネニュースが調べたデータによると、「絶対やだ」と回答した人は65%、なんと半数を超えました。
なぜ半数の人が社員旅行に参加したくないと、回答したのでしょうか?
強制参加
社員旅行て何!?
強制参加て何!?!?
行きたくないけど!?!?!?
— アルパカ 🕴AAGT福岡余韻 (@MryogaWimp) September 26, 2019
体育会系のベンチャー企業や、規模の小さい中小企業だとまだまだ昔名残の強制参加の社員旅行があります。
今時、「行く」「行かない」ぐらい選択肢を用意していないなんて、どんな時代錯誤だよって、思ってしまいますよね。
つまらない
— RIOREO (@fyb5m0t9cM33F3b) September 28, 2019
社員旅行って、新人や役職が下の方の人は大変。
旅行だと言っても、上司の顔を立てないとならないし、社風によっては宴会芸やお酌をしないとならないなど、気を遣う必要があります。
他にも、お風呂場で同僚や上司に自分の裸をみられる可能性もあるわけです。
「仕事は仕事」と割り切っている人ほど、社員旅行はプライベートを強制的に見られてしまう部分があるので、辛いと感じやすくなってしまいます。
友達がいなくて常にぼっち
社員旅行女の同期がいなくてひとりぼっちだから何しようかなって調べてるんだけど、パイナップルワインを飲んでみたいがためにパイナップルパーク行こうか迷い始めた。何しよう。3泊4日。
— うひ🌰 (@nnsn_m) April 15, 2019
社内に同期がいなかったり、仲のいい人がいないと、社員旅行は結構精神的にきます。
周りの会話に入っていこうとしても、どうやって入ったらいいかわからなかったり、そもそも話している内容がわからなかったり。
ぼっちだからという理由で、「変な人」「変わっている」と勝手に周りから攻撃を受けやすいので、多くのぼっちの人は行きたくないと強く感じています。
このように多くの人が社員旅行を嫌がっているのにも関わらず、なぜ社員旅行を取り入れている企業があるのでしょうか。
なぜ会社は社員旅行を取り入れているのか
そもそも社員旅行の目的を考えてみると、会社側からすると「社員へのご褒美」が強いと思います。
「今期成績TOPだったら、ハワイ旅行プレゼント!」のように、成績優秀者には旅行をプレゼントしているイメージ、ありますよね。
「ご褒美」を渡して社員のモチベーションを上たい!というのも、もちろんありますが、実は会社が実施している理由は、この2つです。
- 離職率を下げる
- 節税対策
この2つが会社が社員旅行を取り入れる理由です。
離職率を下げる
会社にとって、社員は資本。社員が居なければ、会社は回りません。だからこそ、採用にも力をかけるし教育にも力をかけてくれます。
一人前に仕事ができるまでのコストが高ければ高いほど、会社は社員に辞めて欲しくないわけです。
社員が辞める理由の多くが「人間関係」。「人間関係」の問題のほとんどは、コミュニケーション不足で起こっています。
相談できないことで、ストレスをためて辞められることを防ぐために、企業内の交流の場を形式に設けたのが社員旅行に当たります。
社員旅行では、普段関わり合いのない人や、苦手だなと思っている人など様々な人と接する機会があります。
仕事ではみられない一面をみることで、相手に対しての誤解や新たな発見を通じてより仲を深め働きやすい環境を作って行きたい、という会社の願いが社員旅行として反映されています。
節税対策
福利厚生の1つとして社員旅行を組み込んでいる会社の多くは、社員旅行の費用は会社が負担してくれるところがほとんどだと思います。
会社がわざわざ社員旅行を福利厚生の1つとして入れているのは、節税対策ができるからです。
- 旅行期間が4泊5日以内
- 社員の50%以上が参加
- 会社負担は1人約10万円程度
この3つを含めた社員旅行であれば、福利厚生と見なされた社員旅行になり、法人税を節約することができます。

旅行を断った人が、「なぜ社員旅行に来なかったのか?」と、会社のお偉いさんから咎められるのは、人数不足で節税できない可能性が出てくるから。
強制参加のところがあるのも、人数を確保したいからでしょうね。
会社側から見ると、社員旅行などの節税対策を行なって税負担を減らしたいですよね。
日本の法人税は高いって聞くし、なるべく下げたいと思うのはわかります。
社員旅行に行かなかったらどうなるのか?

結局、会社存続のために社員旅行に行くようなもんじゃない!
そう、社員旅行は会社の節税と、従業員を辞めさせないようにするための施策として打ち出されたもの、ということをお伝えしました。
会社が社員旅行を行う理由を聞くと、「行きたくない」気持ちが強くなっってしまいますよね。
けれども、実際に断ったら「退職に追い込まれる」「理不尽な扱いを受けて働きにくくなる」などに合うのではないのか?と考えている人も多いはず。
実際に仕事を断ったらどうなった人がいたのか?ケース別に見ていきましょう。
ケース1:仕事に何も支障は起きない
社員旅行を断っても、仕事に影響がないことがほとんど。
社員旅行に行った人同士が仲良くなっていて、その輪に入れないなどの弊害はありますが、仕事上のコミュニケーションで支障があることは、まずないです。
もちろん、社員旅行を断る理由にもよりますが。

実際に私の社員旅行断りましたが、仕事には支障出ませんでした。
旅行中の話に入れなかったことぐらい?
社員旅行に行かないのは、個人個人理由があるわけだし。
本当に社員の交流を活性化させたい企業であれば、社員旅行の参加は自由にしたいけど人数の調整もあるから、「強制参加」が多いのだと思います。
名目は「強制参加」だったとしても、やむをえない理由を伝えて断れば、別に何もおとがめはありません。
ケース2:クビになった
この企業は、ベンチャー企業。社員の平均勤続は3ヶ月に及ぶほどのブラック企業。
辞めないようにと企画した社員旅行も、強制的な参加だったようで、断った人はクビにされました。
社長がどうにかしようとして焦っていたんでしょうね。自分の意見に賛同しない人は排除していけばうまくいくだろうと。
え
ケース3:パワハラを受けた
ほとんどの人は、「金欠」か「会社の人が好きでない」の2択で行きたくないのだと思います。
上記のように、「金欠」などありのままの私情で断ると「社員旅行にいきたくない」という気持ちが、前面に出てしまいます。
「いやだ」という気持ちが伝わってしまうと、上司の立場からするとその気持ちを是正することが必要になると考えます。
だから、あとあと上司から問い詰められたりするのです。
また、社員旅行の費用は大抵会社持ちだったりするので、「金欠」という理由はなかなか理解してくれません。
会社としては、従業員が参加してくれないと節税できないし意味がないと思っているので、ついつい参加してくれない思い通りに行かない人たちを権力で従わせようとするんですよね。
社員旅行を上手に断る方法
では、社員旅行を断り、かつ仕事にも影響を与えない断り方はどのようなものなのでしょうか。
冠婚葬祭
冠婚葬祭を口実に休む人は多いです。冠婚葬祭は、会社が休みとして認めやすく社員旅行から逃れるには良い口実になります。
ただ、企業によっては嘘を見抜くため、結婚式の場合は招待状のコピーを提出が義務つけられていることも。
また、直近で言われても休み扱いはされにくいので、社員旅行の日程がわかった瞬間に、上司に伝えるのが大切です。
健康上の理由
「虫歯が痛くて…」
「体調が悪くて…」
など、体調不良を口実に休むのは、遅刻などの言い訳にも使われるほどの定番。
普通に「体調不良で…」と伝えるとあまり信憑性がないので、
「体調不良なので〇〇病院に行ってきます。」「今38.9分で…」など詳細を伝えた方が、上司も納得しやすくなります。
社員旅行は毎年ある会社も多いですよね。
1回ならまだしも、毎年同じような断り方だと、次第に「こいつ、仮病だな」「社員旅行に行きたくない」と思われ、印象が下がり、仕事もしづらい環境になりがち。
社員旅行に行きたくないとバレた時の仕事への影響も考えると、いつボロが出るかわからないので、このまま居続けるのはあまりお勧めしません。
社員旅行が嫌なのであれば社員旅行がない会社への転職も視野に入れて考えてみましょう。
社員旅行が、ない会社に転職するには
社員旅行がない会社に転職したい!と思っても、社員旅行の有無を求人サイトで探すのって結構難しいですよね。
面接で「社員旅行の有無」を聞くのもありですが、面接で聞くといい印象に思われないので、なるべくなら避けたいところ。
現状の最善手で社員旅行があるのか、ないのか?を調べるには、
- キャリコネなどの企業の口コミを見られるサイトで調べる
- 転職エージェントに企業の内情を聞く
この2つを併用することで、社員旅行の有無がわかった状態で仕事を探すことができます。
転職エージェントは、紹介する企業の情報をある程度知っているので社員旅行の有無を聞くと答えてくれるところが多いです。
個人的には、20代であればマイナビジョブズ20’s、30代以上であればリクルートがおすすめです。
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