
せっかく就職するなら大手企業の方がいいよね。
フリーターや既卒から正社員を目指そうと思うとき、「大手企業で働きたい」と思う人は多いですよね。
せっかく働くのであれば、名の知れた企業に入って周りから「すげー」って羨望の眼差しを浴びたいし、自分も仕事に対してやりがいを持って働きたい。
自分の理想を叶えるのは大手企業だ…と思っている人も多いですが、実は大手企業が必ずしも優良企業って言うわけではないんですよ。
大手企業への幻想を持って就職できたものの、イメージと全然違った…なんてことが実際大手企業に就職した中では起こっています。
正直、安定を目指すのであれば大手企業よりも優良の中小企業に入った方が安定を得られると思います。
「え?なんで大手じゃダメなの?」って思ったあなた、最後まで読んでみてください。
- 大手企業のイメージと実態の落差
- 大手企業に安定を求めてはいけない理由
- 優良企業の方が大手企業よりも優れている理由
- 優良企業の探し方
大手企業のイメージと実態の落差

どうして、大手企業がいいの?

だって、なんか安定してそうじゃない?
フリーターの方がよく持つ大手企業へのイメージって、「安定」しているから。その安定の意味合いとしては、この3つが多いのではないでしょうか。
- 労働環境がいい
- お給料が高い
- 福利厚生が充実している
大手企業は、たくさんの人が働いているのだから労働環境をよくしているっていう漠然としたイメージを持っている人は多いと思います。
でも本当にこの3つのイメージは、大手企業当てはまっているのでしょうか?

某、誰もが知っている大手企業で働いている私が、答えます。
労働環境がいい→業界による
- 研修がしっかりしている
- 昇進制度がある
- 残業が少ない
労働環境がいいというと、この3つのイメージがある人も多いと思います。
研修制度がある、昇給制度があるという部分に関してはあっています。
研修制度に良し悪しはあれど、大手企業であれば研修を行なっているところがほとんど。特に新卒や社会人未経験の人には必ず研修を行なってから独り立ちさせています。
大きな組織になると人を束ねないとならないので、管理職になる人材も作っていくために昇給制度も用意しています。そうでないと組織が回らないんですよね。
残業に関していうと、本当に業界によって様々。
dodaのデータによると設備施工管理の仕事は月41.6時間に対して、美容関連の仕事は月10時間ほどしかありませんでした。
業界によって働き方は異なるので、どうしても残業時間に差が出てしまうんですよね。
お給料が高い→ボーナスでごまかし
大手企業って給料高いって言われることが多いですが、基本的にボーナスでカサ増ししているところが多いです。
20代フリーター未経験からとなれば、どの企業に入っても月々の給料の変動はあまりありません。フリーターの初任給は手取り15~20万ぐらいが妥当です。
月の給料にプラスしてボーナスが入って、求人票に書かれてある年収300万や360万円にようやくたどり着くといった感じです。
ボーナス頼りのところが多いので、入社してみてもらった給料が求人票と違った…なんてことはよくあります。
福利厚生が充実している→概ね正しい
- 某有名リゾートが割安で利用できる
- 家賃手当が充実
- 社会保険の支払い
- 生理休暇
- お昼支給制度
- 自社株売買
などなど、大手企業には福利厚生が充実していることが多いです。
せっかく入ってくれた人が辞めないようにするために、福利厚生を充実していて働くモチベーションを維持してもらうのが目的で作られています。
社会保険を支払う部分以外は全て強制ではなく、会社が独自で福利厚生を作っているため、企業ごとに内容がことなるのも福利厚生の特徴です。
働きやすい環境を整えている大手企業ですが、将来性が見える働き方ができるのか?安定した働き方が手に入るのか?と言われたら正直疑問が残ります。
大手企業に安定を求めてはいけない理由
たくさんの人が働いている大手の企業だからこそ、活躍できていない人の数も多いもの。
40〜50代のなかで仕事に対して意欲がない人に対して、早期退職勧告をしている企業が多いというのが現実。
2019年に入ってから、大手企業でおびただしい人数がリストラをされていました。
- みずほ証券:50歳以上の早期退職希望者を募集
- 朝日新聞:45歳以上に高額な退職金を渡す代わりに早期退職希望者を募集
- 三井E&S:赤字連続で1,000人のリストラ
- セブン&アイHD:経営悪化で3,000人のリストラ
- キリン:業績好調のなかでのリストラ着手
- 日産:全世界で1万人超のリストラ
- 損保ジャパン:介護分野へ配置転換という名目でのリストラ
- 富士通:リストラ目的の早期退職制度で2,850人が応募
- 三菱UFJ銀行:店舗の大量閉鎖とリストラ
これらの企業は、いづれも一度は耳にしたことはありますよね。
大手企業は安定しているから長く働けると思っている人もいますが、大手企業であっても業績不良によってリストラを行うことはあるのです。
時代が移り変わると今までの需要と供給のバランスが崩れ、昔が必需品だったけれども、今ではもう必要とされなくなり、売り上げを減少してリストラせざるを得ない大手企業もあります。
ネットが普及する以前は、何か物を買おうとしたら、必ずデパートやスーパーに行って買い物をしていました。
今日はどれを買おうか?と家族で和気藹々と話しながら買い物をすることが当たり前でした。
けれども、ネットが普及してから買い物の姿はいっぺんに様変わりしました。
ネットで欲しいものを注文できる時代になり、今までスーパーに足を運んできた層が一気に来なくなり、売り上げは激減。
さらには、店舗で品物を確認し、購入は価格が安いネットというようにスーパーやデパートは見本市と成り下がってしまっているのが現状です。
この現象は本屋でも、電気屋でも、おもちゃ屋でも、ありとあらゆるところで起こっています。
大手企業で働く=安定という時代は悲しいことにもう、終わっているのです。

え?大手企業が安定じゃないってことは、
どんな企業を選んだらいいんだろう…

大手企業で探すのではなくて、離職率が低くてめちゃくちゃ働きやすい優良企業を探してみるといいよ。
優良企業の特徴は大きく分けて3つあります。
- 休日が120日以上
- 残業が月10時間以内
- 離職率が低い
離職率が低いということは、働き続けられる環境が整っているということ。
人間関係が良好だったり、成長を感じることができる仕事内容であったり、従業員のプライベートの時間をしっかり確保しているなど、働くモチベーションを保つ工夫がなされているため、
ここで働き続けたいと思わせてくれるのが、優良企業の特徴です。
フリーターや既卒がこの優良企業で働くことで以下のようなメリットがあります。
大手企業よりも優良企業で働くメリット
優良企業で働くメリットは、以下の2つがあります。
- 社会人マナーを身につけられる
- 失敗してもフォローしてくれる人がいる
社会人マナーを身につけられる

私が大手企業に入ってもっとも実感した内容です
大手企業は新人が入った時に必ず研修をさせて独り立ちできるようにある程度システム化されています。
例えば、名刺の交換の方法や電話の受け方掛け方、話し方など社会人としての基本的に必要なビジネスマナーや、実際の業務内容など幅広い方面の研修を用意しています。
社会人を経験したことがない既卒やフリーターにとってはとても身になる内容になると思います。
会社の規模が小さいとどうしても教えることに時間を割くことができず、先輩の仕事ぶりを見ながら覚えないといけなくて何をしたらいいのかわからない日々が続いてしまうことが多いです。
初めての正社員で、誰に聞いたらわからなくて右往左往している状態や、何を聞いたらいいのかわからなくて途方に暮れてしまうのも、とても辛いですよね。
そんなことがないように研修期間で一通り教わることで、仕事の内容がわかるので何をしたらいいのかわらかない…という状況は避けられるので、いい仕事のスタートを切ることができます。

私は自分が思ったことをそのまま話してしまう傾向があり、上司から、一旦話す前に考えてから話せ、と言われました。
今までの人生ずっとその方法でなんか人間関係うまくいかないなって思っていたので、上司に言われてやっとわかったんですよね。
研修やってもらってありがたかったです。
失敗してもフォローしてくれる人がいる
優良企業は研修や新人のフォロー体制をしっかりしています。言い方を変えると面倒見がいい会社が多いのです。
ピリピリしている会社や小さな会社で教える余裕がない会社だと、わからないことを聞いても答えてくれなかったり、自分で考えて、とあしらわれてしまうことが多いです。
けれども優良企業の場合は、わからないことがあったら聞いても大丈夫な上司や先輩が仕事の最初のうちはたびたび様子を見にきたり、声をかけたりなど、あなたが困ったらすぐに力になれるように配慮してくれることが多いです。
正社員の仕事が初めてで不安…という人でも安心して働くことができます。
優良企業の探し方
優良企業ランキングの中には大手企業から全くなの知れない企業までがランクインしています。
フリーターや既卒が探すには、なの知れていない企業を探すのがコツ。
優良企業ランキングで選ばれていたとしても、名前が知られていないという理由で新しい人がこない…ということが起きているため、「既卒」や「第二新卒」で求人を出している可能性が高いからです。
では、自分の興味がある業種・業界での優良企業を見つける方法はどんなものがあるのでしょうか。
- 自分に向いている仕事の求人を探す
- キャリアカウンセラーに聞く
- 企業名を探してキャリコネで調べる
この3つの方法は、あなたの状況によって変わります。
自分に向いている仕事の求人を探す
既卒やフリーターの人で多いのは、「自分に向いている仕事がよくわからない」ということ。
20代のキャリア診断では、自分の向いている仕事を簡単に診断できる上に、その診断結果にあった仕事を探すことができます。
この診断結果で仕事を探した人の多くは、自分のイメージとマッチした企業を見つけることができています。

個人的にこのサイト、とてもおすすめ。
ブラック企業を完全に排除し優良企業のみを紹介しているので、求人を見るだけでもとても役立つサイトです。
優良企業を探す場合は、正直このサイトだけでも十分だと思います・
キャリアカウンセラーに聞く
自分がどんな仕事に向いているのかがわからない…、優良企業の見分け方がわからない…。
そんば場合は就活のプロ、キャリアカウンセラーに話を聞いてもらうのが一番です。
あなたの考え方や価値観を元に、どのような仕事がいいのか教えてくれますし、自分が進みたいと思っていた漠然とした考えを整理することができます。
自分が思ってもみなかったり、知らない仕事も教えてくれるため、「こんな仕事がやりたい」「こんな環境で働きたい」という気持ちを現実に叶えてくれます。
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